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パンとサーカスとボリショイと私

ハッピーバースデー
今月六日に一つ歳をとった。
パンとサーカスのボーカルギター担当林氏による誕生日プレゼントが佐川急便の粋な計らいで我が家に届けられたのは本日十九時半の事である。

厳重に封をされた段ボールにその身を包んだそれは、トマトホール缶約5kgという代物であった。
彼からは二十歳の誕生日に薔薇の花を頂戴したこともあるが、このようないわゆるサプライズというものに彼を導くのは、隠しきれないマジシャンの血なのであろう。

以前彼の家を訪れた際、母親からこんな話を聞いた事がある。聴いた事があるような無いような、古いレコードがかかっていた。

「あれも可哀そうな子でね。生まれてすぐに実の母親を事故で亡くしてるの。彼の母親はそれはそれは綺麗な人だった。マジックショーのアシスタントをしていたわ」

「その時のマジシャンというのが、今の貴女のご主人ですね?」

「・・・ええ。彼は大人気だった。女の子にもモテモテでね。いつも黄色い声援がこだましてた」
彼女は懐かしそうに語りだした。
「かくいう私も彼のマジックにかかった一人。彼を追いかけては色んな地方を旅していたものよ」

扉の半開きになった部屋から覗いた奇妙な道具達。その時には何か夫婦生活に刺激を与えるためのアレかとも勘ぐったものだが、今から考えれば全てマジックの道具だったというわけだ。

「ステージではいつも一人の綺麗な女性が甲斐甲斐しく、そしてときに大胆に、彼の手伝いをしていたの」

気のせいか、彼女の表情が少し曇った。

「それがあの子の本当の母親というわけ。恥ずかしい話だけど、羨ましくて仕方がなかった。いつでも彼のそばにいられる彼女が」

レコードが止まった。

「・・・だから、彼女を殺したんですね?」

そう言うと、彼女は恐ろしい笑みを浮かべながら私のグラスにワインを注ぎ足し、別のレコードに針を落とした。妙に明るい曲だったのを覚えている。


とまぁこんな感じだからさ、皆くれぐれも太一君に優しくしてあげてね!
ライブとか見に来てくれるとあいつも喜ぶと思うよ!

ヤマダ
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by pantocircus | 2012-05-10 22:37 | ヤマダ
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